20代は死ぬことばかり

やさしい本である。

まるで小学生が書いたように、

理屈がないところがいい。

実感をもとに書いている。だから嘘がない。

「人は、人を浴びて人になる」

 

著者は精神科医で医学博士・夏苅郁子さん。

 

母親が重い精神疾患の患者、

自分自身も長い間、精神疾患の患者、

自殺未遂、リストカット摂食障害、アルコールや睡眠薬依存。

 

患者の家族であり、当事者であり、かつ精神科医という

三つの立場を同時にもつ人が著者。

 

精神疾患からの立ち直りの体験を書いている。

「障害をもつことは不幸ではない、

障害を持っても豊かに生きていける」という著者の実感。

 

「自殺と殺人は紙一重

青年期の実感だという。

死がつきまとう20代という。

 

私は、死刑廃止活動をしている頃、死刑囚の本をよく読んだ。

殺人は、まさに、自殺だと感じることが多かった。

私の感想を、実感として体験した人だ。

 

もし、彼女の病が癒えることがなかったら、

あるいは、殺人や自殺の恐れも。

父や母を殺す殺人。

 

こういう人でも、生きられるものなのか。

生きるだけでない、幸せになれるものだろうか。

多くの病に苦しむ人たちを元気づける優れた医師になれるものだろうか。

 

著者はそれらを見事に成し遂げている。

その実感を書いている。

理屈がないのが、最高にいい。

こころの病についての説教がないのがいい。

そのままで受け止めている。

 

すばらしいアイデア

今朝見たものでは、2つ感銘を受けた。

 

https://courrier.jp/news/archives/139298/

一つは、日本の出生率を高める戦略。

外国からの提案。

 

現状、日本の若者は、学校や地域などで、バラバラになって育つ。

せめて、大学に入るか、就職する段階で、

同じ年頃の仲間が集まり、共同生活できるような共同住宅を、

公共の施設として大量につくり、

入居する若者たちには家賃補助などすれば、

若者の間にコミュニケーションが盛んになり、

カップルも沢山誕生する可能性がある。という提案。

 

すばらしい。

予算もあまりかからないだろう。

 

 

もう一つは、下記のサイト。

https://jp.techcrunch.com/2019/01/17/polipoli-renewal/

 

社会問題の解決を目指す、新しいアイデア

利益をあげながら、つまり持続しながら、

社会に貢献するビジネス。

これも、すばらしい。

 

私の過去ブログと同趣旨。

https://blog.ameba.jp/ucs/entry/srventryupdateinput.do?id=12453256030

 

 

麻薬、人身売買

地下経済は様々。

麻薬取引をあげると、

 

アメリカの違法薬物市場の規模は、

コカイン、ヘロイン、マリファナ覚せい剤、主要4品目だけで、

約20兆円になる。

 

国連が世界の麻薬市場の規模を計測している。

推定、70兆円を超えるという。

 

これらの取引は、ほぼ全部が高額紙幣で行われる。

 

21世紀、人身売買も盛んである。

ILOの調査では、全世界で約2100万人が被害にあっている。

そのうち、少女を含めた女性が約1200万人。

売春など性的労働が約450万人。

 

人身売買のネットワークは世界中に張り巡らされている。

この商売は、あまりに儲かる。

ILOの推定では、性的犠牲者一人につき、年間250万円の利益があがるという。

先進国だけに限れば、一人につき1000万円を超えるという。

ぼろ儲けだ。

いくら取り締まっても、これではなくならない。

世界中では10兆円を超えると見積もられている。

 

これらの取引は、高額紙幣が役に立つ。

 

もし、高額紙幣が廃止されたら、

取引は金などの現物で代用するしかないが、

この不便さは、あまりに巨大。

 

ビットコインなどのデジタル通貨で代用できると期待する人もいる。

しかし、通貨に関しては政府はいくらでも規制ができる。

明日の価値が不明となれば信用がなくなる。

 

つづく

 

 

マイナス金利

世界経済の一体化がはっきりと始まったのは、

1980年代から。

一番分かりやすいのが移住者の人数増加。

 

世界銀行の調査では、

1980年から移住者が急激に増えている。

特に、ベルリンの壁崩壊以後の5年間だけで、

約5000万人が移動した。

大半は移民労働者。

 

累計すると、2億5000万人になるという。

この大半は、アメリカとヨーロッパへの移住。

 

その結果、

ドイツは人口8000万人の中で、1200万人が移住者。

アメリカも人口3億2000万人に対して、移住者が4700万人となっている。

どちらの国も、人口の約15%に及ぶ。

EUアメリカだけで、1億人を超えている。

世界中で移住者が増えている。

まさに、

経済のグローバル化

 

様々なキシミが生じている。当たり前。

人もお金も国境を越えている。

 

移住者たちはお金の送金を、どうしているのか。

これも、モバイルが役に立っている。

 

21世紀に入り、インフレが起こらなくなっている。

グローバル化イノベーション

お金よりも、モノの生産が圧倒的に優勢。

 

日本は特に深刻。

発行した日銀券のほとんどが、日銀に金庫に眠る。

約400兆円。

市中に流通している約100兆円も、

大半がタンス預金か地下経済

ほぼ流通していない。

 

先進国で必要な流通貨幣は、GDPの7%ほどらしい。

日本では30兆円あれば充分らしい。

お金の流れが乏しい日本では10兆円で充分かもしれないが。

買いたいモノがなくなりつつある。

所有よりもレンタルの時代になった。

 

一番困っているのは銀行さん。

製造業の設備投資が減っている。

多くの企業は自己資金で調達する。

 

新規のイノベーションを起こすデジタル革命だが、

その多くは、効率化とコスト削減に向かう。

大規模な設備投資ではない。

 

日本の銀行は、不動産関連の貸し出しだけが増加。

それも、頭打ちが近い。

人口減の時代に不動産の価値はどうなるのだろう。

 

銀行の中心業務が、貸付から決済による手数料稼ぎに変わりつつある。

それもモバイルを使う決済や送金。

銀行はそのうちにIT企業に変わるのではないかと思う。

 

今、世界中の先進国で、高額紙幣の廃止が現実化しつつある。

現在、高額紙幣は、その大半が地下経済のためにある。

高額紙幣を廃止すれば、脱税が難しくなる。

 

そして、一番の利点は、マイナス金利が可能となる。

ゲゼルが提唱した減額通貨が実現するかもしれない。

 

つづく

 

 

 

 

 

 

 

親子の断絶

仕事や付き合いで多忙な父親。

有能なので責任ある地位にいる。

そういう父親が子育てに失敗する場合がある。

 

自分では、子どもに手本になりたいと思っている。

立派な生き方を実践しているから、当然、子どもも見習うはずだと。

仕事では我を抑えて無私の精神で頑張っている。

周囲の仲間から尊敬されている。

家庭でも尊敬されるのが当たり前と思う。

 

子どもは各人が多様。

親などいなくても、自立した生き方ができる子もいる。

親の愛に敏感な子もいる。

感じ方は人により様々。

分かりやすい表現で満足する子もいるし、

気持ちの裏側や隠れた情を読み取る子もいる。

敏感な子も、鈍感な子もいる。

普通の音で、キレる子さえいる。

 

子に対する親の接し方は、子どもの特性に合わせないと

失敗する。

それが難しい。

 

子と付き合う時間が少なければ少ないほど、

子の特性を気付くことができない。

親には、そういう心理的なことに関心がない人もいる。

悩んだ経験がない親もいる。

(実際、こころの内部で抑圧しているだけかもしれないが)

 

子の気持ちを思いやり、おしはかるには、

親の体験の質や量が必要になる。

そういう体験がない親もいる。

 

特に、学業も就職も順調で、

挫折の経験がない親は、

子どもを理解することができないことも。

 

親子の話し合いは、

言葉の表面ではなく、裏に隠れている感情や心理や思いが、

重要なのだが、それが伝わらない会話となってしまう。

 

親子の断絶が起こり、

様々な問題行動が生じる。

 

今朝、下記のブログを見ての感想を書いた。

https://ameblo.jp/hikikomori20150622/entry-12461268493.html

 

現金はどこに消えた

アメリカのドルは、世界中で通用する通貨。

FRBによると、米ドルの流通高は1兆5千億ドル(約200兆円)。

そのうち半分が国内に留まる。

日本の円は、米ドルほどの信用はない。ほぼ全額が国内だろう。

 

円の紙幣流通量は、約110兆円。

硬貨類が約5兆円。

アメリカに比べてGDP比では2.5倍になる。

日本も1995年までアメリカと同レベルだったが、それ以後急増した。

日本は、現金信仰がダントツで高いようだ。

 

110兆円のなかで、1万円札が約90%。

高額紙幣が圧倒的。

これらは、国内のどこにあるのだろう。

 

企業の場合、通常、現金管理効率化は基本。

目的なき保有などはありえない。

金庫に寝かすことはありえない。

 

次に、小売業の保有する現金(レジの中にあるもの)。

アメリカでの調査で、通貨流通高の2%未満という。

銀行の金庫に預けられたもの、銀行に運ぶ途中のものを加えても、

わずか増えるだけだろう。

 

銀行の場合も同様。

ATMに入っているもの、金庫内のものを加えても、大きな量にならない。

 

レジや金庫の中ではないとしたら、

紙幣流通量の大部分は、どこにある?

 

2008年、日銀は、タンス預金が30兆円を超えると推計した。

その後の紙幣放出の増加から、さらに増えていると考えられる。

 

日本で、大口取引は口座間の資金移動が普通。

現金が使われるのは、小口だけ。

つまり、庶民の買い物だけ。

故に、110兆円の紙幣の大部分は使われていない。

 

やや多めだが、5兆円分が企業や商店のレジや金庫の中と考え、

約半分の50兆円近くはタンス預金と推定し、さて、

残りの55兆円は、どうなっているのだろう。

 

アメリカの例だが、

個人消費者の現金保有に関する調査がある。

身に着けている現金、家や車に置いてある現金の合計は、

アメリカ国内にある現金の約13%という。

 

ユーロ圏の場合も調査がある。

個人と企業の現金保有高は、通貨流通量の約15%という。

 

日本だけは、ダントツ高い。タンス預金だけで約50%。

ゼロ金利と治安がいいことで現金が好まれるのか。

 

しかし、残りの55兆円は、どこに消えたのだろう。

 

現金は決済に時間がかからないと思う人がいるかもしれない。

つまり、便利だと。

今、モバイル決済の方が確実に早い。

デビットカード決済は現金とほぼ同じ。

クレジットカードは遅い。

小切手はさらに遅い。

 

現金は、毎日サイフの中身を確認しなくてはならない不便がある。

売店主は、現金を数えたり銀行に運んだりと手間がかかる。

現金で取引は不便なのだ。

中国や韓国や北欧の国は、現金離れが急激に進んでいる。

日本も最近になって、やっと腰を上げ始めたが。

 

つづく

 

タンス預金が300万円

長生きしていると、

思いがけない、いいことがある。

まさか、と思う。

まるで、1億円の宝くじに当選した気分。

 

若い頃からの私の夢。

この世から、お金がなくなること。

21世紀中の実現は諦めていた。

でも、22世紀にはありえるのではないか。かすかに。

.

しかし、ここにきて、

俄然、現実性をおびている。

もちろん、数年先ではない。

たぶん、20年や30年はかかるだろう。

しかし、確実にその方向へ向かうことが予想される。

 

その驚きを書きたいと思う。

 

現在、先進国の実質長期金利は、ほぼゼロとなっている。

実質とは物価上昇分を引いたもの。

 

日本は、20年以上もゼロ金利が続いている。

ゼロ金利とは、インフレ期待がゼロのこと。

庶民の感覚では、むしろデフレ状態だが。

給与は下がる、モノの値段も下がる傾向。

モノよりもお金の方がありがたい。

 

ゼロ金利の問題の一つに、

不景気に陥ったときに、金融政策がとれない。

 

今の政府は、ひたすら財政政策。

赤字国債を盛んに発行、

お金を市場に放出しているが、

景気回復はほど遠い。

インフレターゲットも、信じる人はいない。

 

お金は使われずに、タンス預金。

日銀の当座預金だけで、約400兆円になる。

 

今、日本で流通している日銀券は約100兆円。

1万円札がほとんど。

国民一人当たりで計算すると、現金を約80万円。

4人家族なら、300万円以上の現金を家でタンス預金している勘定。

その他、紙幣以外の硬貨が約5兆円。

 

本当にこんなに沢山のお金を

各人が持っているのだろうか。

貯金ゼロという世帯が約半数というのに、

信じがたいことだ。

 

つづく