人の幸せ
人の生涯に、幸せな時期が二回あるという。
一つは青春。
体力や漠然とした期待感にあふれる時期。
もう一つが、最晩年。
もはや、体力も期待もない。
現状維持が大満足となる。
体力がないから、何も始められない。
外出もためらう。
お金なども、ほぼ無用となる。
今、このままの現状で最高に幸せを実感する。
まさに、天国・楽園。
人と比べることもない。
昨日の自分と比べるだけ。
期待がないから、不満もゼロになる。
この世の利害から距離をおき、無責任な傍観者の特権が許される。
何が起ころうと静かでいられる。
しかし、さすがに、身内の不幸はこたえるが。