すざましい変化

地球人類社会の成長率は、古代から0.2%以下であった。

18世紀に初めて0.5%を突破した。

産業革命が始まった。

 

20世紀は、人類史上で例外的に高成長の時代。

平均して4%くらい。

人口が約5倍、エネルギー消費は約10倍になった。

 

だが、今世紀の成長率は、平均して2%以下になると予想されている。

デジタル革命は高度成長とならない。

中頃には人口増もストップする。

 

富の格差は、20世紀を通じて拡大傾向。

1980年代から、格差が急激に拡大している。

 

現在、先進国ではだいたい、

上位1%の富の所有は、全体の25%。(アメリカは約35%)

上位10%では60%。アメリカは70%を超えるが。

 

アメリカでは、1977年から2007年の間に、

実質GDPは約2.2倍になった。

経済成長で所得が拡大した増加分がどこに行ったのか。

富の75%が、上位10%にフトコロに入り。

また、増加分の60%は、最も裕福な上位1%のものになった。

 

その結果、どうなったのか。

アメリカの総所得の15%が、下位90%から上位10%に移行したことになった。

すざましい格差拡大。

 

その他の先進国でも同様な変化が起きている。

 

今世紀の成長率はとても低くなる予想(2%以下)。

現在、資本の収益率は、3から4%に下がっているとはいえ。

成長率に比べて、倍も高い。

格差拡大は、まだ続いている。

 

これでは幸せな世界はつくれない。